google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 ヨット鉛筆「消えない鉛筆」: きたきつねの文房具日記

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2023年7月10日 (月)

ヨット鉛筆「消えない鉛筆」

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土浦市に用事があってでかけた帰りにリサイクルショップに寄ったときに、文房具のコーナーにヨット鉛筆の「消えない鉛筆(INDERIBLE INK PENCIL)」700番があったので買ってきた。

ヨット鉛筆は大正時代に創業して、一時期は三菱鉛筆、トンボ鉛筆と並ぶ大きなメーカーだったけれど、昭和42年(1967年)に倒産してしまったので、この鉛筆は少なくとも50年以上前に作られたもののようだ。

消えない鉛筆(INDERIBLE INK PENCIL)というのは、書き始めは鉛筆のように消しゴムで消せるが、時間が経つとインクに代わって消すことができなくなる鉛筆で、筆跡を永久的に残せるということで、使われていたようだ。

筆跡は黒紫色で、空気中の水分で紫色に発色するようだ。

パッケージには、「この鉛筆は従来のペン書き又は普通鉛筆の企及し得ぬ特徴を持つ飛躍的製品であります。この芯の固有の黒紫色の筆跡はときの経過に従い紙質に染着し、抹擦、インク消し、消しゴム等では消去できません」と書かれている。

またこの鉛筆の芯には一瓶のインクが入っている」とも表記されている。特許表示もあるので、

用途として、銀行・会社簿記、記者・著述家原稿、速記、上級学生の筆記、公文書、カーボン紙の複写、コッピー版の原稿、その他保存筆記用となっている。

三菱鉛筆からも「黒紫コピー鉛筆」1259番として同様の鉛筆が発売されていたようだし、戦後も三菱鉛筆複写機用鉛筆 コピーライト2000番が作られていたようだ。

現在でもインデリブル インクペンシルとして売られている場合もあるようだ。

パッケージを開けると2つに分かれ、それぞれ1ダースの鉛筆が入っている。

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鉛筆は金属製のキャップが付属していて、鉛筆は削ってある。普通の鉛筆よりも高価だったのではないだろうか。

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実際に書いてみると普通の鉛筆のように使えた。時間が経っているので、色は灰色に見える。

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書いた文字に水を垂らしてみると、水色に発色した。

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