google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 きたきつねの文房具日記: 2023年9月

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2023年9月 5日 (火)

「ヴィレッジヴァンガード」の秘密

ジブリ発行の月刊誌「熱風」8月号の特集が「ヴィレッジヴァンガード」だった。

1986年(昭和61年)に名古屋でオープンした書店「ヴィレッジヴァンガード」の創業者菊池敬一会長のロングインタービューで、創業に至る経緯や人生哲学を聞いている。

菊池会長は団塊の世代で、カウンターカルチャーに親和性が高い世代だ。

ヴィレッジヴァンガードは、きたきつねが最初いった時に書店というよりも雑貨店に書籍、雑誌が置いてあるという印象だった。

地方都市や学校前の書店は、文房具や雑貨を置いているのが普通だったけれど、この書店は戦略的にガラクタ路線をとって新しいスタイルを作り出したというところで違っている。

粗利の薄い好きな本を売るために、粗利の高い雑貨を組み合わせることで実現したということだ。

最近の大型書店がこの本と雑貨や文房具のマージンを組み合わせるスタイルを取り始めているけれど、ヴィレッジヴァンガードの戦略を真似しているわけでなく、本が売れなくなったので単純に利益だけを追っているだけのように感じる。

本は完全委託制で書店はリスクを背負わないから本屋をだめにしているけれど、雑貨は基本的に返品のない買取制だから商売の

一部の人に熱狂的に愛される本屋をやるという一貫とした主張だったので、銀行も取次も相手にしてもらえなかったらしい。

出版社と直接の取引もしていて、本は売れるもんじゃなくて売るもんだといい、オーナーの思惑と置く場所で売れ方わ変わるという。

各店は店長に自由裁量でやらせているといて、干渉して社員の目を見ることはない、「君臨はすれど統治はせず」、社長は最終的な責任は自分でとる、書店の会長なのに本はAmazonで買うなど非常に自由だ。

経営が高い計算のもとに楽しんで本やものを売ることが大切で、ただ真似をしても「ヴィレッジヴァンガード」ができるわけはないとが分かる。

文房具でも、小さいけれど楽しそうにやっているお店や一人メーカーなどが元気なことに通じている。

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