ぺんてる:FLOATUNE
ぺんてるが満を持して2024年6月27日に発売した「浮遊感のある書き心地」の油性インクのボールペン「FLOATUNE 05」(330円)を買ってみた。
ぺんてるでは相当力を入れていて、Webサイトを見ていても油性ボールペンでは一強のジェットストリームを超えるという意気込みがうかがえる。
実際に使ってみると確かに軽やかな書き味のことは間違いない。
ペン先はニードルチップとなっている。
中のリフィルを確認してみると、ゲルインキボールペンのリフィルと同じ規格のもので、油性ボールペンのリフィルのJIS規格には準拠しないということだろう。ボール径は、0.5mmと0.3mmの2種類で、一般的な0.7mmはない。
このリフィルはゲルボールペンのペン軸に入れることは可能だろう。
軸についても相当力を入れたようだ。
FLOATUNE 05の筆跡をJETSTREAM Liteの0.7mmと比較してみた。
FLOATUNE 05は、ボール径から見ると非常に太い線巾で、線巾ゲージで測ってみると0.7mmだった。JETSTREAM Lite 07の線巾は0.35mmとほぼ半分となった。
筆記線の線巾は、用紙や下敷きの条件によって変わるけれどFLOATUNE 05は明らかに太くなるようだ。それでボール径0.7mmは発売しなかったということではないだろうか。
FLOATUNE 05は、インクを沢山出すことで摩擦の少ない書き味を実現していることなのだろう。そのため、インクの消費量が多いので太いリフィルを採用したということになるのだろう。
インクが沢山出るとうことは裏写りが気になるところで、今回テストに使ったマルマンのルーズリーフでは、わずかに出ていたが、紙質や紙の薄さによっては気になることがあるかもしれない。
油性インクのボールペンは裏写りがし難いところだけれど、裏写りがあるのは困ったものだ。
JETSTREAMでも従来の油性インクよりもインクの出る量が多目なので太めのリフィルを採用しているけれど、FLOATUNEはさらにインクが出る量が多くなるということになるということだろう。
きたきつねはJETSTREAMでも滑らかすぎてペン先が流れて字が汚くなるので好きではないが、FLOATUNEはもっと字が汚くなるので使わないと思う。
FLOATUNEやJETSTREAM Liteは万年筆と同じくらい書き味は滑らかなのだけれど、万年筆と決定的に違うのは万年筆は筆記するときの方向が決まっているところで、ボールペンは筆記方向の制約がなく全方向に書くことができるので、文字を書く時に簡単にハネ止めが流れてしまうからではないだろうか。
きたきつねはローラーボールも使うけれど、文字を書く時に適度な引っ掛かりがあるからで、メーカーによっては滑らかすぎるものがあるのでそれは使っていない。
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コメント
しろちゃんさん
見ていただきありがとうございます。
ぺんてるも無理し過ぎだと思います。油性インクは裏写りしないのが良いところなんですけれど、まるで液式のローラーボールですから。
投稿: きたきつね | 2024年8月20日 (火) 19時35分
毎回更新を楽しみにしています。
試筆で裏抜けが気になったのですが、
一応買ってきました。
0.5mmの青インキです。
やっぱり裏抜けが気になりました。
多分あまり使うことはないと思いますが、
満足はしています。
投稿: しろちゃん | 2024年8月20日 (火) 07時39分