古くなった直液式ローラーボールを再生
机の上の筆立てには買って使ってみて端にも棒にもかからないものから、常用のものまで100本位の各種ボールペンが刺さっている。
一番奥に14年前に銀座の伊東屋の在庫処分で買った「ITOYA PaperSkater Synergy」を見つけた。
ITOYA PaperSkater Synergyは直液式のローラーボールで、中を開けてみるとインクの水分が蒸発して半分以下になってしまっていた。
直液式のローラーボールのインクが濃縮されたときは、水を入れてインクの濃度を下げれば良いので簡単だ。
といっても、きたきつねとしてはそれなりにきちんと元に戻したいので、ボールチップの中の樹脂芯の濃くなったインクを除去するなど作業はすることになる。
まず、櫛溝とボールチップを本体から外した。国産のローラーボールと比べると海外製のものは比較的外しやすいようだ。
櫛溝とボールチップを水に浸けて、水を何度か交換してインクをきれいに取り除く。
今回は同じインクを使うので、完全にインクを除去する必要がないので、水がある程度きれいになったら終了。
櫛溝とペンチップの水分を乾かしておく。
インクを薄めるのはイオン交換した水を使ったけれど、蒸留水でも同じだ。水道水でも良いと思うけれど、この辺りの水道水はシリカとカルシウムが多いので、不純物が少ないイオン交換した水を使っている。
それと、インクを撹拌するようにステンレス製ボールを入れた。インクを最後まで使うにはボールが入っている方が良いと思う。
100円ショップの長い針の注射器でイオン交換した水をインクタンクの底から注入して濃度を調整して、櫛溝とペンチップを戻して完了。普通に使えるようになった。
| 固定リンク
コメント
しろちゃんさん
楽しんでいただいてありがとうございます。
2006年開設から18年目になり、ブログは時代遅れになったようで、読者も多くありませんので、忘備録として記録を残している状態です。
書きたいことは沢山ありますが、他の趣味もあってなかなか時間がとれないのが残念なところです。
年齢も年齢ですのでホームページも含めそれほど長い期間は継続できなくなると思っています。
まあ、適当にお付き合いください。
投稿: きたきつね | 2024年8月25日 (日) 20時59分
まとめのリンク、ありがとうございます。
記事の内容だけでなく、構成などもとても充実しているので、楽しく読ませてもらっています。
ほぼ毎日チェックしていますので、時々でもかまいませんので、日記を書いていただけましたらうれしいです。
過去の記事の現在の様子なども見てみたいです。
投稿: しろちゃん | 2024年8月25日 (日) 08時51分
しろちゃんさん
実用的には新しいものを買えばいいだけですが、きたきつねは物好きなだけです。
OHTOのローラーボールは分解は難しそうですね。
まとめにも色々ありますので見てみてください。
http://northfox.cocolog-nifty.com/stationery/2020/09/post-9ec6e1.html
投稿: きたきつね | 2024年8月24日 (土) 22時30分
すごい作業ですね。
いいものは、使える状態にしておきたいですね。
水性直液式ボールペンは、OHTOの筆ボールが気にいっています。
ワゴンセールなどから救出される記事も好きです。
投稿: しろちゃん | 2024年8月24日 (土) 07時06分