セーラー万年筆:TUZU−
セーラー万年筆から4月末に発売されたペン先を回転させ、自分の書きやすい位置に調整できる万年筆「TUZU-(ツズ)」を発売直後に購入していたのだけれど、忙しくて使わずに放置したままにしていた。
万年筆はボールペンや鉛筆と違い筆記方向が決まっていいるので、人によって書きやすい角度があるので、ペン先は固有の角度で摩耗する。
TUZU-はグリップがきちんと持てるように斜めになった部分があり、正しい位置で握ったときに、書きやすい角度にペン先を10度間隔で回転することができるアジャスト万年筆というものだ。
きたきつねは最近は安いステンレスペン先の万年筆しか使っていないけれど、昔原稿は全部シェーファーの万年筆を使っていて、ペン先はきたきつねの角度に摩耗している。
TUZU-のペン先をこのペンに近い角度に調節してみた。
使ってみると確かに好みの角度になっていたけれど、自分の好みのペン先の角度を知っている人ならば丸軸の万年筆でも使えるのでTUZU-は初心者向けの万年筆ということになるのではないか。
といっても初心者に自分の好みのペン先の角度を決めることができるかなということを心配してしまう。
プラチナ万年筆の廉価版万年筆の「プレピー万年筆」で万年筆に慣れてから使うのを考えても良いかもしれない。
TUZU-にもプレピー万年筆で最初に組み込まれたインクの乾燥を防ぐ「スライド式シール機構」が採用されているので、頻繁に万年筆を使わない人にも良いだろう。
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コメント
しろちゃんさん
メーカーも手を変え品を変え色々と新製品を出してきますね。
セーラー万年筆は、赤字ですか、知りませんでした。というか経営に興味がないので調べることをしていません。
筆記具メーカーとしては、万年筆以外は技術開発がぱっとしないだけでなく、方向性も悩んでいるのでしょう。
投稿: きたきつね | 2024年10月11日 (金) 23時13分
TUZU、発売されていることは知っていましたが、こんな機能がある万年筆だとは知りませんでした。リンクを貼っていただいていましたので、いろいろ読ませていただきました。
中学の時にパーカーの万年筆を買ってもらった世代です。(モンブランはあこがれでした)
ちょっと脱線ですが、・・・
セーラー万年筆、他の文具メーカーに比べ、上場企業の中でここだけ、赤字続きなのが気になっています。プラスが大株主で傘下に入っているので大丈夫だとは思うのですが。
投稿: しろちゃん | 2024年10月11日 (金) 08時18分