アーカンサスのオイルストーン
ナイフ類の箱を整理していたら昔使っていたARKANSASのOIL STONEが出てきた。持っていることも忘れていた。
昔、図面の墨入れをする時にはロトリングやステッドラーの製図ペンを使っていたけれど、さらに昔は烏口という道具を使っていた。と書いていて、ある年齢以上の人にしか分からないのだろうと思い当たってしまった。
今や図面はCADで描くので、手描きで図面を描く人は希少種になっているから、「墨入れ」、「製図ペン」、「烏口」などわからないかも知れない。
製図ペンは、イラストレーターや漫画家で使う人がいるかも知れないけれど、烏口は見たこともない人は多いだろう。烏口についてはいつか紹介することにしようと思うので、そんな物があるというということで、話を進める。
オイルストーン(油砥石)はその烏口の刃やナイフの刃を研ぐために使う砥石で、普通の砥石は水を使うのだけれど研ぎ油を使う。万年筆のペン先の製造や調整に使っている職人はいるかもしれない。
今でも精密研磨にオイルストーンを使っているけれど、アーカンサスのオイルストーンはあまり使われていないかも知れない。
アーカンサスのオイルストーンというのは、アメリカのアーカンソー州で産出する天然石の砥石で、目が細かく、硬いのが特徴で刃物鋼などが面白いように軽快に研ぐことができる。
天然砥石なので、ほとんど掘り尽くされていて非常に貴重になっているようだ。
きたきつねが使っていたのは40年以上前に札幌の大丸セントラルで買った幅1インチ、長さ2インチ、厚さ1/4インチの小さなもので、パッケージの裏に値段があって当時1,350円だったから、結構高かった。
安いセラミックの合成砥石もあったけれど、研ぐのに時間ばかりかかって、切れ味も悪かった。
烏口を使わなくなってから、アートナイフ類の研磨や木綿針で極細のナイフを作ったりしていた。多分どこかに極細ナイフがあるだろう。
ナイフ類の中によく使っていたアートナイフが出てきた。このナイフを研いでラベル紙の1枚切りをしていたことがある。
今はカッターナイフが各種売られていて、切れなくなったら替刃を使うので、刃を研ぐことはなくなったのでオイルストーンの出番はなくなっている。
調べてみたところ全く同じオイルストーンが売られていた。
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コメント
しろちゃんさん
オイルストーンは紙やすりでいえば6,000番位の細かな砥石です。水を使わないので刃物にサビが出ないという利点もあります。
製図ペンもぜひ使ってみてください。
投稿: きたきつね | 2025年1月19日 (日) 19時43分
オイルストーン、初めて知りました。
調べて見ると一般的な砥ぎ石は「水砥石」、それに対してオイルストーンとありました。
製図は全然したことはないのですが、ネットのフリマで出品されていた、ロットリング イソグラフのカレッジセットと、ラピッドグラフのセットを持っています。コレクションですが、使ってみようとは思っています。
投稿: しろちゃん | 2025年1月18日 (土) 20時48分
おぢゅんさん
烏口使ったことがあるんですね。漫画家は最近ドローイングマーカーを使う人がいますね。
http://northfox.cocolog-nifty.com/stationery/2023/02/post-70186e.html
投稿: きたきつね | 2025年1月18日 (土) 20時44分
烏口は高校の時、漫画の枠線引くときに使ってましたわ。むか~~しのマンガ入門とかではよく紹介されていましたなぁ(遠い目・・・)
投稿: おぢゅん | 2025年1月18日 (土) 14時58分