google.com, pub-7269144570220091, DIRECT, f08c47fec0942fa0 ゼブラ:手書きLink: きたきつねの文房具日記

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2025年2月11日 (火)

ゼブラ:手書きLink

Tegaki_link_1

部屋を整理していたら奥から2003年に発売した手書きした文字やイラストをPCに取り込めるデジタル筆記デバイス「手書きリンク」が出てきた。

手書きリンクは超音波ボールペンと受信ユニットがセットになった商品で、ボールペンで紙に書いた文字や絵が受信ユニットでデーターとしてPCに取り込める当時、流行したワイヤレス・ペンの一種だ。

興味深いのは販売がボールペンメーカーのゼブラだということで、2001年頃はデジタル化の波に乗ろうとして文房具メーカーが参入していた時期になる。

ちなみにISOT2001にパイロット、三菱鉛筆、コクヨの3社が赤外線とブルートゥースを使うデジタルペンのコンセプトモデルを発表していた。

当時としてはよく考えられた装置で、他社のペンはボールペンではなくスタイラスなので紙に軌跡が残らないので、何を書いているか認識できないので、ボールペンの軌跡が残るのが優れていた。

このペンは、イスラエルのデジタルペンメーカー「ペガサス・テクノロジー社」の製品で、ペン先の動きを超音波で受信ユニットで受信しPCに転送して専用アプリで文字や図を表示するようになっていた。

受信ユニットには5つのボタンがついていてそれを利用して描きながら文字や線の色や太さを指定したりできた。

最大認識サイズはA4で、アプリは文字変換のアシストなどもできて良くできていたが、解像度が100dpiと荒いけれど、当時のPC環境からすれば十分だったようだ。

ただ、出現が早すぎたようで、それほど売れずに2年ほどで消えてしまったようだ。

現在のiPadなどのタブレット型コンピュータのようにより簡便に直接ディスプレーに手書き入力ができるようになるまでの過渡期の製品だった。

専用ペンと受信ユニット(幅100mm×奥行き48mm×高さ27mm)で重さ約70g、ペンは長さ(137×径13.5mm)で重さ約18g(ボタン電池含む)とコンパクトだけれど、当時のノートPCといっしょに持ち歩くにはケーブルも含めて無理があったかも知れない。

Tegaki_link_2

ペン先は、ボールペンで実際の超音波の発信はペンの上部の穴開きの部分から出ていた。

Tegaki_link_3

こんな製品もあったということだ。

ちなみにペガサス・テクノロジー社の当時日本における代理店は日立ハイテクノロジーズで、手書きLinkと全く同じデジタルペン「PC Notes Taker」が2002年に日本で開催された「WPC EXPO 2002」で紹介されている。





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