ノック式ボールペン その3
これまでノック式ボールペンについて「ボールペンのノック式について」、「ボールペンのノック式について その2」と記事を書いたことがあるけれど、現在主流となっている「回転カム機構」を使ったノック式をよく見てみると、基本的にFrawley Pen Company(後のPaper mate社)が1953年に「US Patent No. 2,624,314」として登録された特許を使っていることが分かった。
ただ、この特許は当時の技術で量産市販するには時間が必要だったようだ。
パーカーは、このFrawley Penの特許に抵触しないような改良を加えて1965年に登録した「US Patent No. 3,205,863A」に昇華している。
どちらにしてもパーカーの発売したジョッターのノック機構が量産市販されたものとして始めのものだと考えてもいいだろう。
パーカーはリフィルにカムの一部の部品を付けているのに対して、現行の製品の多くは、軸の中に機構を組み込んでいる形になり、リフィルの自由度がでてきて、色々な太さのリフィルに対応することが可能となっている。
パーカーがジョッターを発売した1954年当時のボールペンはまだ高級品の扱いでリフィルも金属製のものが多く、容量の大きなリフィルを上下させる回転カム機構を軸内に内蔵するのは難しかったのだろう。
ノック式機構の特許が切れるのが1953年頃なので、1970年代後半からノック式ボールペンが各社から発売されたことは符合する。
それまでは回転カム式の特許を回避するため、ノック部品の突起とペン軸の穴を組み合わせたノック式が使われる事になったのだろう。この方法は今でも多色ボールペンや廉価版のバラマキ用ボールペンで使われている。
もっと本格的に特許について調べると面白いのだろうけれど、各メーカがキチンと調べているだろうから、素人はここまでくらいでいいだろう。
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コメント
しろちゃん
>過去の記事も読ませていただきました。
3,000位記事を書いているので、本人が忘れてしまっているものも多くて、左側のコラムの記事内検索で調べてえっと思うことが多々あります。
>会社勤めをするようになり、常にスーツのポケットにパーカーのボールペンを差していたことを思い出します。ジョツターではなかったです。
スーツのポケットは、私は万年筆のこともあり、多色ボールペンだったこともありパーカーはありませんでした。
>重くて油性のインクで、当時からちょっと書きづらいなとは思って使っていました。
今の低粘度インクは滑らかすぎですね。
投稿: きたきつね | 2026年2月 4日 (水) 20時31分
過去の記事も読ませていただきました。
会社勤めをするようになり、常にスーツのポケットにパーカーのボールペンを差していたことを思い出します。ジョツターではなかったです。
重くて油性のインクで、当時からちょっと書きづらいなとは思って使っていました。
今なら全然ちがうペンだったと思います。
投稿: しろちゃん | 2026年2月 4日 (水) 05時25分