子殺し
37歳の母親が、塾に行かないといって小学二年生の息子の首を絞めて殺した事件があった。登校拒否気味のうちの高二の娘は、「塾に行かなくて殺されるなら、私は百回くらい死んでいなければいけないね」といっている。
殺してしまっては塾どころではないだろう。大人それも母親が、子供に対して「カッときて」とか「切れた」といった自分をコントロールできないものだろうか。それよりも、塾ぐらい行かなくてもいいくらい思えないのだろうか。
小学生の低学年から塾にいって勉強ができる大人に育ったとしても、社会に出た時に親の期待に添えるような職につけるかといえば、企業も役所の採用担当者もそれほど甘くない。「ミスマッチ」といわれる現在の就職事情の背景が見えるような気がする。
それにしても、新聞を見ていると、毎日のように殺人事件や、幼児、児童の虐待のニュースが出ている。「社会が病んでいる」といってしまえばそれまでだが、どこかひとの心の中に塞ぐことのできない穴があいてしまっているのだろう。
「唯脳論」の養老先生は気がついておられるのだろう。
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コメント
凶悪犯罪は激減してます。
犯罪が増えているように感じるのは単に異常な事件だけを抽出し何度も何度も報道する
報道のセンセーショナル化が原因です。
サリン事件以降、マスコミにとって犯罪報道は「安価で企画もいらず数字を取れるコンテンツ」と認識されてます。
つまり犯罪が増えたのではなく犯罪報道が増えたのです。
殺人は昭和中期の半分以下、強姦は1/3以下に激減してます。
日本殺人認知件数
S30 3,066
S35 2,844
S40 2,379
S45 1989
S50 2,024
S55 1684
S60 1,780
H01 1,308
H10 1,388
H15 1,452
H18 1.309
ソース 日本の犯罪統計
http://www.city.yokosuka.kanagawa.jp/anzen/hanzai-zenkoku.ht...
少なくとも凶悪犯罪の最たるものの殺人と強姦は減ってますよ。
ただし、H2~H6あたりの日本で最も殺人が少なかった年と比較すれば
微増してますが、平成の最も犯罪の多かった年ですら昭和末期に及びませんし平成15年を境に再び激減しています。
なお、強盗の増加については単にこれは警察の強盗の取り扱いが変わっただけです。
窃盗で少しでも抵抗した人物が強盗扱いにされるようになったりしたわけです。
子殺しは激減している。
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-baby.htm
既婚女性が最も気にする子供殺しは昭和50年には約500件だったのが現在は約100件に減少。
しかも現代の子殺しの犯人はほとんどが親や身内で他人が犯人のケースは年間10件程度です。
投稿: はねおか | 2008/01/09 06:13