島へ鳥詣で
酒田市の飛島に行ってきた。飛島は、酒田沖に浮かぶ小さな台地状の島で、対馬海流の影響で東北にありながら照葉樹林がある温暖なところだ。島の成因は不明と言う。
冬の季節風を避けるように南と南東側の台地の回りの狭い海岸に人家が連なっている。対岸に雪をかぶった鳥海山が見える。漁業の島だが、民宿と旅館が民家の半分くらいあるようで、普段は磯釣りの客が沢山くるようだ。
4月末から5月中旬までは、そんな釣り人のための島がバードウォッチャーで埋まることになる。海上を渡る鳥が羽を休める絶好のポイントになっているので、珍しい鳥を求めて本州各地からバードウォッチャーが集まってくる。
小さい島なので、鳥が餌を食べ、休む場所が限られていて、徒歩で廻ることができ、運が良いと100種ほどの野鳥にあうことができるのが魅力で、毎年通う人がいる。私もそんな一人として数シーズン通っている。
今回は天気が良すぎたためか、渡り鳥もちょっと休んでは、北の繁殖地にむけて旅立ってしまていて、種類も数も少なく、外れ年だった。それでも70種類ほどの鳥に出会うことができた。中でも個人的に初記録の鳥が3種類も見ることができた。1種類は長い間見たいと思っていたヤツガシラという鳥だったので、祝杯をあげてしまった。
二泊三日の充実した旅になった。宿は民宿、海産物満載の食事という次第。風呂もあるし、電気もあるけれど、日の出から日没まで外を歩き回って、食事が終われば8時には就寝ということなので必要がない。疲れた身体には睡眠が一番のごちそうなのかもしれない。年に一度の強行軍だけれど、楽しさにまた来年も来たくなるという中毒になっている。
渋滞の道路を8時間かけて自宅に帰って、風呂に入り極楽、極楽。

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