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2004/05/15

武士の家計簿

 若手歴史学者の磯田道史さんが新潮新書に書き下ろした「武士の家計簿」を読了した。
 加賀藩の御算用者の猪山家が幕末から明治までの間に記録した家計簿と書類を、歴史の視点で易しく分析したものだ。
 武家の家計の状況や明治維新を迎えた武士の暮らしの変容が手に取るように判る。断片的な資料から推測するのではなく、一貫した資料を基にしているところが、画期的だ。
 何よりも、これだけの資料が良く残されていたものだ。
 色々な記録の多くは、特異な出来事が記録されることになるので、日常の細々したことは判らないことが多いはずだろう。日記は日常のことも書かれることもおおいので、昔の生活を垣間見ることが可能だ。
  これまでも、石川 英輔「泉光院江戸旅日記―山伏が見た江戸期庶民のくらし」(講談社)。イザベラ バード 「 日本奥地紀行 」( 平凡社ライブラリー)、神坂 次郎「 元禄御畳奉行の日記―尾張藩士の見た浮世」(中公新書 )などがある。それらよりも、この本の強みは家計簿という証拠書類があるのがパンチがある。

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