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2004/06/06

死の壁

 賢人養老の「死の壁」を読了した。「バカの壁」と同じように聞き書きをまとめたもので、内容としてはこれまで色々なところに書いたものと重複があるが、死について整理したものだ。
 若い時には、未来永劫生きていられるような錯覚に囚われているけれど、そんな若者が読んで考えてほしいと思う。
 私は親が早く亡くなっているので、はっきりと死を意識するようになった。大きな病気は無いはずなのだけれど、毎日寝る前に明日朝に目がさめるだろうかと思うのが日課になっている。その割には身辺整理はできていないというのが、まだまだのようだ。
 賢人養老は解剖学者なので、非常に真面目に死について考えていると思う。一人称の死、二人称の死、三人称の死という分類は考えたことがなかったけれど、すごい。自分の死である一人称の死は、自分でわからないから存在しないというのも、普通は考えられない。自分の死は認識できないから、客観化できないから「無い」とうことだ。
 死を外部化することで、現代の社会の問題の根源があるのかもしれない。

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