寝たきりの三日目
腰痛のためとうとう三日間寝込んでしまった。今日はだいぶ楽になってきたけれど、無理はできない感じだ。椅子に座るのは難しいので、寝ているか、立っているかどちらかの姿勢になってしまう。ということは寝ているしかないので、本が読めること、昨日と今日でパソコン雑誌2冊、ビジネス雑誌1冊、野鳥の雑誌1冊、本を3冊読むことができた。問題は、老眼なのでピントが合う場所が微妙で手が疲れることだ。
一冊目は、阿川佐和子・壇ふみ『ああ言えばこう嫁く』で、負け犬2頭の言いたい放題の往復エッセイだ。この種の本は滅多に読むことがないのだが、BookOffの100円棚にあったので一度読んでみようと思って買っておいたものだ。仲の良い女友達の飾らない交友のありさまが読み取れて面白かった。
二冊目は、森本哲郎『「私」のいる文章』で、これもBookOffの100円棚ものだ。書き下ろしかと思って読んでいたが、色々なところに書いたジャーナリズム論をまとめたものだった。新聞記者は客観的な文章を書いているため、「私」が主語の文章が難しいという、最初の「私」のいる文章といない文章というのが気に入って読み始めたが、結局は新聞記者の心得集だった。私も長いこと「私」のいない文章を書き続けていたので、私を上手く表現したいと思っていたので期待していたが無理だった。
三冊目は、木村尚三郎『「耕す文化」の時代』で、じつはこれもBookOffの100円棚ものだ。この本は、日本がバブルの盛りに入る時期に書かれた文明論で、工業から生命が生まれないというテーマになっている。西洋文明の成り立ち、文明と文化の違い、文化としての農業、農型社会、耕す文化という構成で、宇沢弘文先生の「農的社会」と同じゴールを見据えている。私も「農的社会」が文明のゴールになると思っているので、面白かった。
さて、明日はどうなることやら、仕事にいけるのだろうか。
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