安野光雅の世界
昨夜からの強い雨が朝にはやんでいた。散歩の後、庭の雑草を刈り払い機でなぎ倒した。刈った草と先日の台風で落ちた枝を片付け始めたところで、また雨が降ってきた。道の排水の邪魔になる部分は綺麗になっていたので、残りは今週末に残して中止した。
昼食は、帰省中の娘とメキシコ料理を食べに行く。トウモロコシの粉、インディカ米、マメ、肉、野菜の単純な料理で時々はいいかも知れないが、毎日は無理かも。日本人はあまりにもバラエティーに富んだ食事を食べているので、毎日同じ食事は苦痛に感じることがあるのかもしれない。一汁一菜の食事をつい三十年ほど前までしてきたはずなのに贅沢なことだ。
昨日から県立つくば美術館で開催中の「安野光雅の世界」をみに行く。絵本を中心に原画100点が展示室全部を使って展示していた。印刷技術が良くなっても、原画の迫力を写すのが難しいと言うことがよくわかる。タッチ、色の濃淡、線の変化などは原画を見なければわからない。
安野光雅さんは遊び心のあるひとで、絵の中で沢山遊んでいる。騙し絵のような絵全体で遊んでいたり、絵の中に注意してみないとわからないような絵を紛れ込ませたりしている。イギリスの旅の絵では、メリーポピンズが空を飛んでいたり、トラファルガー広場の中でビートルズが演奏していたりしている。スペインでは、幾つもの絵の中でドン・キホーテとサンチョ・パンサが大活躍していたり、ダリの出身地の絵では溶けた時計が屋根の上に載っていたりと声を出して笑いたくなる。
安野光雅さんのスケッチをしている風景の写真があったが、鉛筆ではなく、ドイツのステットラーの製図用の芯ホールダー780Cを使っているのがわかった。2.0mmの芯を使うもので、非常に使いやすいベストセラーの製品だ。非常に興味ある。
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