天国の青い蝶
夕食前に近くのシネマコンプレックスに「天国の青い蝶」を観にいってきた。この映画は、余命数カ月の脳腫瘍のピート子供が、昆虫学者オズボーンと熱帯雨林に青いモルフォ蝶を探しにいって、脳腫瘍が消えて戻ってくるという実話を元にした話だ。
モルフォ蝶を追いかけてオズボーンとピートが穴に落ち込むというのは想像していなかった展開だった。脳腫瘍でバランスが取れなくて歩くことのできない少年が、オズボーンを助けるために密林を進んでいるというのが山場になっている。途中疲れて倒れた時の夢の中で、蛍光色の隈取りをした原住民の戦士の槍が少年の頭に触ると、青い光が頭から抜けて行くのが、腫瘍が無くなったことを暗示している。
少年ピートが、青い蝶はモルフォ蝶だけではないという地元の少女ヤナの言葉の意味が判って、最後に手にしたモルフォ蝶を空に離す場面がよかった。
オズボーンのモデルとなったジョルジュ・ブロッサールは、昆虫採取をするために大学で法律を勉強して公証人として財をなして38歳で夢を実現するため引退したらしいが、なんとも想像できない。
今度は何を観に行こうか。年内に観たいと思っていた「ディープ・ブルー」がようやく茨城でも上映することになったので、これは是非見に行かなければと思う。最近、本当に良く映画を見に行っている。数年前は年に一度も映画を見に行かないこともあったことを考えると、映画館が近いというのは必要条件のようだ。
そういえば、昭和三十年代は自宅から歩いていける所に映画館があって、良く三本立ての映画を見に行ったものだ。多分、小さな街にも映画館があったのではと思う。テレビが普及して一気に映画館が無くなってしまったが、最近また映画館が増えてきている。やはり外界から遮断されて、大画面で見る映画は、家でDVDを見るのとは違うのだから、映画に行く人が増えているのかも知れない。
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