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2004/11/22

隠し剣 鬼の爪

041122.jpg今日も天気がいい。農家の庭先で柚子が沢山実っていた。柚子は蜜柑のように食べる訳にも行かないので、沢山生っても困るかも。

今日は疲れを取るために休みにして、山田洋次監督の時代劇の第二弾「隠し剣 鬼の爪」を観に行った。また、券売り場でシニア割り引きされそうになった。今度から間違えられたらそのままにしておこう。売店でキャラメルポップコーンを買って席に着いた。平日の午前中ということもあって空いていた。

時代劇というか、山田洋次監督の世界として非常に良くできていて、涙腺の弱っているのでしっかり鳴いてしまった。山田洋次監督は、人情喜劇のくせが取れないのか、どうしてもくすぐりを入れなければ落ち着かないような場面があるようだ。

映画が始まって直ぐに、友達の川岸での別れの場面で、アシが枯れた早春か、冬の風景だったのだけれど、オオヨシキリが「ギョギョシ、ギョギョシ」と鳴き、カイツブリの「キリキリ、キリ」と鳴く声も重なっていた。山形県の荘内地方で、オオヨシキリが鳴くのは連休過ぎのはずだと思うと、違和感で一杯だった。さらに後半の決闘の場面で、今度はカッコウが鳴き始めた。風景はどう見ても早春で、主人公が殺した謀反人の自害した妻の墓に参る場面で、墓標の文字が映ったが、文久辛酉年三月十四日と書いてあった。これは1861年4月23日だから、絶対カッコウが鳴く時期ではない。大切な場面で、このような間違いがあるのは、気になってしかたがない。

実は先日、友人とテレビや映画で時代考証や、方言などは非常にうるさくいっているのに、自然環境の考証はいい加減なのはおかしいと話したばかりだ。実際、季節外れの鳥が鳴くことが多い。テレビでは真冬にホトトギスやオオヨシキリが鳴いて、ぎょっとすることが有る。そういえば、映画「陰陽師」でも枯れ野でホトトギスがないたような気がしたが、空耳だったのだろうか。そいえば「ラスト・サムライ」の風景には、日本では見られない樹木がでているらしい。

童話の本でも、間違いがある。例えば、桃太郎では、雉が首に白い輪のあるコウライキジがでてくる。コウライキジは、昭和初期に大陸から北海道・対馬に狩猟のために導入されたので、昔話の時代には存在しない。自然に関する知識のない絵本作家が描いたからだろう。藤子不二雄さんのアニメ「キテレツ大百科」にでてきたアカゲラの尾が燕尾だったこともある。

映画は嘘をつくのだから、隅々まで嘘をついてほしい。

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