北の零年
寒くて六時半頃に目が覚めてしまった。今年に入って数回寒さで目が覚めている。
午前中にかみさんと一緒に、近くのシネマコンプレックスに『北の零年』を観にでかけた。北海道開拓農民の末裔としては必見の映画だ。淡路の稲田藩の藩士が北海道に入植した設定で、日高の静内の開拓の話になっている。静内が馬の生産地となった起源につながっている。主人公が雪の中で遭難しそうになった時に、エドウィン・ダンが助けて、馬の飼育を教えた話だ。
当時は小氷期で醤油が凍るほどの寒さだったので、十分な食糧も防寒の用意もなく、冬の北海道を耐えるのは大変だったろう。とても良い映画だった。志乃の「どんな時でも元気でいるかぎり夢みる力があるかぎりみんなを誰かが助けてくれる」という言葉は心に残っている。祖先の苦労を思う気持ちも重なって、沢山涙が出てしまったので、後で目が痛くなってしまった。最後のタイトルロールに静内の友人H.Hの名前を見つけてしまった。吉永小百合があれほどアップに耐えられるとは思わなかった。
昼食は、シネマコンプレックスの隣の『元祖 じゃんがららーめん』で「じゃんがラーメンA」を食べた。いつも前を通っているけれど、時間帯が外れていて始めて入った。テーブルに案内されてからしばらく注文を取りにこないので、呼んだところ愛想どころか表情の全く無い女性が注文を取りにきた。
出てきたラーメンは味噌味のスープに天然カン水麺、モヤシ、海苔、チャーシュー、煮卵半分、じゃんがらが載っていた。じゃんがらというのは、野菜やら魚介類やらを秘伝のスパイスとやらで自然発酵させてイワシを発酵させたものを長時間肉と煮込んだものらしい。何だか気味悪い物体という感じだった。
スープは、薄味というか極端に塩味がなくて腎臓病の入院食のようだった。じゃんがらをスープによく混ぜると味がでてくる。チャーシューは良くできていた。旨い不味いと聞かれたら、多分行かないという感じだろう。食べ物の味というのは、食体験や食習慣の影響もあるので、非常に個性があるので、好きな人は好きなのだろう。
| 固定リンク
« 鳥見に | トップページ | 全国学校給食週間 »
コメント