ハシボソミズナギドリ
今日のニュースに千葉から福島にかけての海岸で沢山のハシボソミズナギドリの死体が打ち上げられたというものがあった。これはそれほど珍しいことではなく、この時期に千葉の九十九里浜にいってみて、波打ち際に小さな砂山があれば、それがハシボソミズナギドリの死体だ。年によって数は変動するようだけれど、想像以上に多いと思う。海水浴シーズンでもない海岸にゆく人があまり多くないので気づかないだろう。
悪天候の後に銚子の一番新しい第三漁港に行くと、沢山のハシボソミズナギドリが港の中で休んでいる姿をみることがある。そんな姿を見たときには、「気をつけていけよ」と声をかけてやる。
2001年にNHKの「地球!ふしぎ大自然」で『オホーツクへ!奇跡の長距離飛行 ハシボソミズナギドリ1万2千キロの旅』という番組で、オーストラリアのタスマニア島で繁殖して、若鳥が餌のオキアミを求めて、オホーツク海に向かう旅のダイナミックな映像を見たことがあった。その時に、若鳥はオホーツク海に着くまでの一ヶ月以上餌を取らないで旅をするために、途中で沢山の若鳥が死んでしまうという説明があった。赤道を越えた長旅で疲れたハシボソミズナギドリが、海上で嵐などにあい力尽きてしまうのだ。
千葉県立中央博物館の研究員が新聞社の問い合わせに、餌が獲れなかったためという説明をしていたが、ちょっと残念。
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