飛島詣で一日目
今年も山形県酒田港から「ニューとびしま」に乗って飛島に渡った。海上は長い周期のうねりがあって少々揺れていたけれど、酔うほどでもなかった。定宿の「美島屋」に荷物を置いて、急いで上の道路にでて、鳥を探し始めた。天気が良く、どんどん鳥が渡ってしまって、鳥の数が少ない。それでも、オオルリやキビタキが近くで見ることができるのがうれしい。お散歩デジカメでも、鳥の写真を撮れるというのがいい。
第一日目のライファーは、ヒメコウテンシで、あっけなく目の前に現れた。やはり離島は、鳥の好きな場所が限られるので、いるときには直ぐに見つかる。沢山のバーダーが島にいるはずなのに、なかなか出会わない。鳥が少ないし、情報がないので、島の中に分散しているからだろう。飛島の有名人「Mr. POSTMAN」に出会わないというのも、物足りない。
「Mr. POSTMAN」は、春と秋の渡りのシーズンに10日以上も飛島で鳥を見ていて、いろいろな情報がもらえる。最初あったときは、白のワイシャツに黒のズボンで長靴を履いて、双眼鏡だけで鳥を見ていて、どう見てもバードウォッチャーとは思えなかった。最近は少しバーダーらしくなってきている。
島の丘の上の道路にトイレができていた。エコトイレということで、おがくずを使って汚物を処理するシステムのトイレらしい。おがくずを攪拌する動力源として、太陽電池を利用していた。水を使わないので、水の少ない飛島に適している。これまでは、公衆トイレが一カ所しかなかったので、随分と改善された。観光客やバードウォッチャーに女性が多いので、トイレ増設の要望があったのだろう。
半日で65種の野鳥を見ることができた。参加者全員では81種となった。鳥の数が少ないので、なかなか見つけられなかったにしては、まずまずのところだろう。
宿の食事は年々改善されてきているようで、新鮮なソイ、ハマチ、イカの刺身とズワイガニがメインだった。一日歩き回っているのだから、お腹が減るわけで、炊飯ジャーのご飯は直ぐに空っぽになってしまった。
ニュー飛島
全長:38.95m 長さ(垂線間):36.00m 幅:10.00m 総トン数:223ton 航海速力:16.50ノット
最大搭載人員:300名 航海航路:酒田−飛島
飛 島
世帯数:148戸 人口:313名
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