山下惣一さんに失望
今日友達から連絡があって、農民作家の山下惣一さんがとんでもないことをいっているというので、意見が載っているサイトを見てみた。
「遺伝子組み換えは悪魔の技術です。」という一文を読んで、本当に驚いた。山下惣一さんは農業をしながら日本の農業のあり方について正論をいう人だと思っていたが、実際は偏見による差別を平気で考えているのではないか。
ヒト遺伝子を使った遺伝子組み換えによるインターフェロンや成長ホルモンなどで病気を治療している人が沢山いるし、遺伝子治療によって死の淵から生還している人もいる。それなのに、「遺伝子組み換えは悪魔の技術」で「人間版BSE」というのはないだろう。彼のようなオピニオンリーダーの発言は重みがあり、遺伝子組み換えによる薬剤での治療や遺伝子治療を受けた人を差別する風潮を助長することになるのではないだろうか。いわれのない風評を巻き起こすことにもなり、人権無視も甚だしいと思う。
たぶん遺伝子組み換え農作物のことを言っているのだろうけれど、それであれば発言の内容を限定すべきだろう。遺伝子組み換えは農作物だけでなく広く医療の分野まで広がりをもっていることを知ってほしい。
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