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2005/07/06

小ば金

050706新聞に漫画家の永島慎二さんが六月十日に心不全で亡くなっていたことがでていた。また私の青春の思い出が消えてしまった。きたきつねが学生時代だから、永島さんは三十代で脂がのりきっていた時代、「ガロ」、「COM」といった漫画誌の漫画をみていた。微妙に優しい線で、内容は優しいのに、何となく突き放した感じがする雰囲気がしたものだ。

玄関のドアノブにクロネコメール便のポリ袋が下がっていた。中には新人物往来社から出たばかりの「小ば金 冬青山房雑記」という本が入っていた。きたきつねの敬愛する先輩のひとり小林金三さんの書かれた自伝エッセイ集だ。だから書名が小林金三さんの通称「小ば金」になっているということだ。小ば金さんは、本を出すたびに贈って下さる。とても嬉しい。

小ば金さんは、きたきつねが苦学生で、働きながら大学に通っていた頃の、心の支援者の一人だった。あの時期、すばらしい人々に出会っていなければ、今とは違う人生を歩んでいたかもしれない。偶然死んだ父の旧制中学校の後輩ということもあって、随分かわいがって貰った。よく考えてみると、いまのきたきつねと同じくらい年齢だったのだろう。今のきたきつねに同じことができるかどうかといわれると分からない。

十八年前、転勤で札幌を離れるときに、家族をハルピン料理のお店に招待してくれて、送別会をしてくださったことを思い出した。

小ば金さんは、満州国の国立大学だった「建国大学」の数少ない卒業生で、数年前「白塔 満州国建国大学」という小説を上梓されている。建国大学についても貴重な資料だろう。今も手元に持ってきている。


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