水辺の森と縄文人
天気予報の20%の降雨確率に入ってしまった。雨では散歩もできない。仕方がないので、長岡にある県立歴史博物館で開催中の開館5周年記念展「水辺の森と縄文人」に行くことにした。急いでるわけでもないので、高速道路は使わず国道8号線で長岡を目指した。日曜の早朝ということもあって、順調に走ることができて、開館一番乗りできた。
なんとも立派な博物館だ。記念展は、縄文時代の低湿地遺跡の出土品を中心とした展示で、木製品、繊維類などが展示されていた。今まで縄文時代というと土器と石器ばかりの展示だったけれど、木製品など生活の様子を見ることのできる遺物を目にすると、縄文時代がリアルに見えてくるような気がする。
日本の酸性の土壌では、実際に生活で使われたはずの木材や植物で作った生活用具が遺らないことが多い。今回の展示で、実際に植物で編んだカゴや布、木の道具類や食器などを見ていると、今でもどこかで使っていそうな気がした。
縄文時代を、道具だけで単純に未開の原始人というような判断は避けなければいけないという気持ちが更に強くなった。電気や自動車を使っていても精神文化が高いかといえば、一概に道具で判断することはできないと思う。ちょっと遠かったけれど、非常に良いものを見ることができた。
常設展示も見たが、展示の仕方は工夫してあって面白かった。でも、展示物はレプリカと復元が非常に多いのが若干残念だった。後発の博物館なので苦労しているようだ。
ミュージアムショップで、火起こし道具のキット、縄文クッキー、駄菓子の吉備団子を買ってきた。出口のところに、縄文土器のガチャポンがあった。ガチャポンは本当に色々な物がある。
往路、柏崎と刈羽を通ったので原発を見てみたいと思ったけれど、国道から随分離れているようだった。帰路に柏崎の海岸に出て、ちょっと離れていたけれど柏崎原発の建屋を見ることができた。体内のガイガーカウンターが「カリカリ」と鳴りだしたので(笑)、帰りを急くごとにした。
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