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2006/01/29

春節

060129今日は旧暦の元旦で、日本でも長崎や横浜の中華街は新年を迎えて賑やかだろう。

東京駅の八重洲北改札口に近いところに、「ザ・スタディールーム」という教育雑貨店があって、いつも前を通っていたけれど、入ったことが無かった。ちょっとのぞいてみた。動物や恐竜のフィギュア、万華鏡、聴診器など色々な科学おもちゃが沢山並んでいた。科学博物館のミュージアムショップとつながっているようだ。

久しぶりで上越に戻ってきた。天気予報通り、晴れで、青空がまぶしい。

直江津駅から20分ほど待って信越本線で高田駅、そこでまた30分待ってバスで帰ってきた。駅に着いたら直ぐに次に乗り継がなければという強迫観念があるけれど、もっとゆったりとしてもいいかなと思う。

時間があれば、喫茶店にでも入ってコーヒーでも飲んで気分を変えて次の行動に移るといった余裕が無くなってきているのだろう。そういえば、昔高知県の大川村に行ったときに、役場にバスはありませんかと聞いたら、「村営バスはあるけれど、不定期で」といわれた時のことを思い出した。大川村というのは、香川県との県境にある山奥の過疎の町で、昔の市街地が早明浦ダムの湖底に沈んでしまって、渇水期に役場の建物が出現するので、よくニュースにでてくるところだ。

日本中、大都市圏のように交通の便がいいとは限らないのだし、不便な環境で暮らしているひとが沢山いるということを忘れがちだ。

駐車場に行くと車の上には思ったほど雪が積もっていなかったので、ホッとした。数回スノーダンプで雪を流雪溝に運んで除雪は完了した。

今日のニュースを聞いていて、麻生外相というのは、相当頭が悪いのではないだろうかと思った。これまで靖国神社に何故、昭和、今上天皇陛下が行幸されないかということを理解していない。それ以上に、靖国神社がどのような意味を持っているかも知らないのだろう。小泉総理は確信犯だけれども、麻生外相は間抜けとしかいいようがない。

帰りの電車の中で、池橋宏先生の「稲作の起源 イネ学から考古学への挑戦」(講談社選書メチェ)をようやく読み終えることができた。中尾佐助先生の稲の起源を雲南の焼き畑にもとめる照葉樹林農耕論を否定して、佐藤洋一郎先生と同じように中国の長江流域を起源とする説なのだけれど、細部では佐藤洋一郎とも全く違っている。

稲がタロイモやクワイなど根菜栽培と同じように、多年生の稲を株分けで栽培することで稲作が成立したというものだ。稲は水田に籾を撒く直播栽培ではなく、田植えによる移植がスタートだとする説である。
今でも畳表に使うイ草は、株分けして田植えで栽培されているし、稲の直播栽培は今でも技術的に上手くできないのだから、説得力のある論証で、非常に共鳴するところが多かった。

稲作の伝播についても具体的で面白い。読んでよかった。

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