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2006/04/02

上越の職人

060402_3高田公園にいったついでに、上越総合博物館で、現在開催中の企画展「上越の職人」を見にいった。この企画展では、上越市内の鑷子(毛抜き)職人の一七代目小林七郎右衛門さん、下駄職人の竹田亀治さん、野鍛冶の佐藤市郎さん、提灯職人の故神村勝太郎さんの四人の職人を紹介していた。手仕事の道具が並んでいて、製作工程の説明などがあって勉強になった。

この辺りでは、農家は野鍛冶から鍬を借りて使用料を払う、貸し鍬という特殊な制度があったということだ。この制度は、昭和三十年代まで残っていたらしい。江戸時代に鍛冶を保護するために、領主が作った制度ではないかと思う。

上越は城下町だったので、職人が沢山いたのだけれど、どんどん減ってしまっているようだ。昔の地図には大工町、鍛治町、鍋町など職人が集まったところがあったようだ。今は飲み屋街になっている仲町は、職人の街で、今でも桶屋さんなどが残っている。

060402_4越後高田の名物の一つの雪下駄は、非常に面白い形をしている。ふつうの下駄は歯が二枚だけれど、雪下駄は後ろにしか歯がない。こうすることで力が入って滑らないらしい。今は、日本で唯一竹田翁のところだけで雪下駄を作っているらしい。

展示としては、日を決めて、職人さんの実演があると面白いと思った。この他、展示室に、高田瞽女の展示も増えていた。なかなか良い展示だと思うけれど、展示室にはきたきつね一人だけで、だれも来ていない。上越市の文化施設はいつもガラガラというのはいかがなものだろうか。

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コメント

今日、市の広報を見たところ、雪下駄作りの実演があるようです。

「伝統の技に触れる 雪下駄作りの実演」
【出 演】竹田亀治さん
【日 時】4月15日(土)午後2時から

投稿: きたきつね | 2006/04/03 22:37

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