越後高田町屋三昧
滅多に昼間に街に出ないので、高田に唯一軒の古書店「耕文堂」があって、最近野鳥関係の本が入ったという話を聞いたので行ってみた。仲町通りを歩いていたら、町屋公開中という看板がでていたので、寄り道することにした。高田の街の中には沢山町屋があるけれど、人の住んでいる見ず知らずの家に入るわけにも行かないで、一度中を見たいと思っていたから、ちょうど良かった。
「旧金津憲太郎桶店」というところで、間口は狭いけれど、奥行きの長いこと。本当にウナギの寝床といわれるのが実感できる。道から中にはいると、作業場があって、その後ろに客間があって、さらにその奥に部屋がある。作業場の横から、土間の通路が奥まで通っていて、奥には台所や風呂場などがある。窓が少ないので、明かり採りを工夫していて、屋根に明かり採りを付けたりしている。電灯のない時代は、家の中は相当暗かったのではないだろうか。
説明の人がいて、色々と話を聞くことができて、大町に大きな染物屋の町屋を公開しているというのでそちらも行ってみようと、表に出て、まず古書店を探すことにした。二丁ほど南に進んだところに看板がでていたけれど、休みだった。
しかたがないので、駅前通に戻って、大町通りを北に進と、五ノ辻稲荷神社があって、その先に公開中の「旧今井染物屋」の町屋があった。非常に大きな間口の店だった。雁木の上にも部屋があって、他の店とも雰囲気が違っていた。
ちょうど、「ふみ子の海」のロケセットに使うためにいつもと違うようで、確かに書割のような細工がしてあった。撮影風景の写真をビデオがあって、説明員が「高橋恵子がここに座った」といっていた。
奥には井戸や土蔵があって、使用人も沢山いた大店だったことはよくわかった。全く人がいなくなったときのままで、内外とも荒れたままで、中の整理や施設の整備がされていないので、このままだと荒廃してしまうのではないかと、心配だ。
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