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2006/04/22

一澤帆布

日経ビジネス4月17日号の「敗軍の将、兵を語る」は、帆布で作ったバックやリュックで有名なブランドの京都の一澤帆布工業代表取締役一澤信太郎氏だった。読んでいて、彼は一澤帆布というブランドを破壊したかったのではないかと思った。

信太郎氏の言い分は、自分は長男だから父親は家督を譲りたかったという点で、正当性を主張しているが、江戸時代でも長男でも跡を継がなければ廃嫡または隠居させているので、長男だからという論はいかにも取って付けたようだ。

有名になり売れに売れているブランドを、欲の皮が突っ張って自分の物にしたかったというだけではないのだろうか。

創業者の三男の信三郎氏が、業務を拡大してブランドを確立してきたものを、
信太郎氏が遺言状を盾に会社を我が物にしたけれど、従業員が誰もいなくなってしまって、商品がないということで閉店状態が続いているという。問題の顛末はここに詳しく載っている。

常識的には、もしも遺言状で株式の半数近くを握ったとしても、自分では何もできなのだから、会社は弟に任せて、鷹揚な株主として君臨すればよかったのではなかったのだろうか。骨肉の争いの醜さだけが残っただけではないか。

結局、
一澤信三郎氏が4月6日に「一澤帆布」の蓮向いに一澤信三郎帆布」が開店し、にぎわっているという。

これで
「一澤帆布」ブランドは幻になってしまうだろう。

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