三峡ダムの完成
朝から一雨来そうな空だったけれど、昼頃から突然青空が見えて、強い南風が吹き込んでフェーン現象で29度まで気温が急に上がった。3時過ぎに一時雨が降ったけれど、夕方に雨は上がった。梅雨前線と、台風1号の影響だろう。
職場からの帰り道、強い風に乗って祭り囃子の音が聞こえてきた。月末の諏訪神社の例大祭のための練習なのだろう。子供の頃、祭り囃子の練習が始まると、心がうきうきしたものだ。
明日、中国の揚子江をせき止める三峡ダムの堤体が完成するということだ。三峡ダムは高さ185m、幅約2300mで、貯水面積を入れると世界最大のダムになる。上流600キロまでの大きなダム湖が出現する。
2009年に完成すると、出力8020万キロワットの大水力発電ができるようになるというから、100万キロワットの原子力発電所が80基がに相当して、上海、広州などの沿岸の工業地帯の電力事情が大幅に緩和されるだろう。
ただ、ダムが巨大なだけ自然環境に大きな影響がでる可能性が否定できない。エジプトのアスワンハイダムなどでも、気候に影響がでているので、三峡ダムでどのような影響がでるのか心配だ。
少なくとも、現在でも下流域で断流が起きて水不足になっているし、下流域の水質汚染、上流での土砂の堆積などが起こるだろう。また、ダム湖からの蒸発で、降雨のパターンや降雨域の変化などが起こるかもしれない。
どちらにしても壮大な環境改変実験になるのだろう。
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