少子化でいいじゃないか
昨日、厚生労働省が。2005年の人口動態統計を、「合計特殊出生率が1.25と前年より0.04ポイント低下し、過去最低を更新した」と発表した。
去年も同じような発表をして、マスコミは大騒ぎだったはずだ。
政府は少子化対策として、児童手当や不妊治療費の助成などで、子供を産めといっているようだけれど、そんなことで子供を産むかといったら疑問だ。
子供を育てるのは、大学まで出そうとすると順調にいって23年位はかかる訳で、短期的な対策は意味を持たない。それなのに、出産、育児だけの助成であったり、配偶者特別控除を廃止したりと長期的に見て、子育てできる環境にない。
また、産科医や小児科医が減少していて、田舎では子供を出産できないところもでてきているという現実もある。そんなニュースがあれば、不安が先行して、安心して子供を産みたいと思うひとは出てこないだろう。
子供を大切に育てて大学を出しても、ニートになるだけでなく、両親が惨殺されてはもともこもない。
現在の少子化問題は、目先の年金問題や経済問題でしかないような気がする。日本は資源がないし、国土も狭いのだから、食料やエネルギーを考えると逆に人口が減ったほうがいいような気がする。
日本人口は江戸時代には三千万人位で、一億人を越えたのは第二次大戦以後だからここ五十年位のことになる。2100年の人口推計では六千万人台でしかない。
少ない人口に見合った社会に軟着陸することの方が懸命だと思う。
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