「食品報道」のウソを見破る 食卓の安全学
松永和紀さんの『踊る「食の安全」』を読み終えて、実におもしろかったので、著者のホームページ「ワキラボ」を見に行った。トップページに『「食品報道」のウソを見破る 食卓の安全学』というのがあったので、これもおもしろそうと、Amzon.comに注文した。この本の方が、発行が2005年で『踊る「食の安全」』の一年前の発行だった。でも、今年の6月に二刷りになっている。
注文して二日で、届いたので、早速読んでみた。著者の松永和紀さんは京都大学の農学部の大学院を卒業して、毎日新聞の記者から科学ライターになったということで、科学記事の裏読みがちゃんとできている。
最初に、いくつかの食品に関する誤ちがった記事の例を挙げて、解説してくれている。そして、科学記事が、その分野のプロではない記者が書いていたり、確定していない仮説を記事にして、新しい事実がでてきた時でも、後で訂正されることがないなどといった裏側が紹介されている。
正しい科学記事の読み方、自分で正しい情報を探す方法などを示してくれている。難しいことなのだけれど、「シロウト」記者、「ナンチャッテ」学者や「トンデモ」評論家の間違った記事を見分けて、自分で情報の是非を見極めなければならないということだ。
松永和紀さん科学ライターであるだけでなく、子供を育てている母親として、主婦としての生活者の視点からも書かれているので、内容が非常に共感できるし、わかりやすかった。
忙しいのかもしれないけれど、ホームページを最新にアップデートしておいた方がいいと思う。
| 固定リンク
« 暑熱地獄 | トップページ | トマト飲料自主回収 »
コメント