疑似科学
朝からくもりで、午前中に少し雨が降った。久しぶりに最高気温が28度で、真夏日から脱出。
今日は、旧暦閏7月7日で、七夕の節句だけれど、どうもぴんと来ない。
岩波書店の『科学』の9月号の特集が、「疑似科学の真相/深層をよむ」だった。「水からの伝言」、「マイナスイオン」、「アルカリ体質」、「血液型性格判断」、「ゲーム脳」、「インテリジェント・デザイン」、「波動」など、何時の時代も、科学のようで科学ではない「疑似科学」がはびこっている。「疑似科学」というのは、「科学者以外の目には科学に見えるが、実は科学ではないもの」だ。
疑似科学も楽しんでいるだけならばいいけれど、商売に使われるとこれは詐欺になる。
「人の認知システムは、自分の仮説を裏付けるデータは最大限に利用し、反証となるデータは何らかの理由で認識しないように働く」ということで、有機農産物信者の某生協の人たちは典型ではないか。大学教授と称して疑似科学を振りまいている人もいるのも、こまったものだ。
それにしても、アトピービジネスのように人の弱みにつけ込んで、詐欺科学で金儲けするのは許せない。
これまで、科学者は疑似科学を「馬鹿なことをいっている」と『無視』してきたけれど、それではすまないようになってきているという認識で、特集になったようだ。今春開催された日本物理学会で「”ニセ科学”とどう向き合っていくか?」というシンポジウムが行われた
遺伝子組み換えなどを含めて社会に大きな影響ももつものがあるので、ちゃんと科学者が発言していかなければならないとおもう。
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