蝉嵐
夕方の散歩道は、頭の上から蝉の声が落ちてくるようだ。蝉時雨を越して蝉嵐になってきている。
地面に沢山の穴があいていて、大量の蝉が羽化している。短い命の間に繁殖を終わらせなければいけないので、雄は必死に雌を呼んで、鳴いているというよりも、泣き叫んでいる感じがする。
早い時期に羽化した個体が、路上に死んで落ちていた。
蝉が鳴いているので探すのだけれど、なかなか見つからない。それでも、アブラゼミは、数も多く、色が濃いので比較的見つけやすい。一番見つけにくいのはミンミンゼミで、声は大きいのだけれど、高い位置で鳴いているし、羽が透明なので探すのが大変だ。
きたきつねは加齢で右耳が聞こえづらくなっているので、さらに位置が分かりにくい。それでも毎日、毎日探していると、蝉目になってきたようだ。
ニイニイゼミは、保護色で分かりにくいけれど、比較的低い位置にでてくれるので、見つけることができる。エゾゼミとヒグラシはまだ見つけていない。
早朝から、ムクドリ、ヒヨドリ、ハシボソガラスが、羽化に失敗した個体や羽化が遅くて飛ぶのが下手な個体を探して、大騒ぎしている。これからは、寿命がきた個体を探して鳥が集まってくるのだろう。
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