日本神話とアンパンマン
面白そうなタイトルだったので、読んでみた。まじめな日本神話の本で、アンパンマンを使って古事記を解説しているかと思ったら、全くの逆で、古事記を使ってアンパンマンを分析しているのではないかと錯覚してしまった。
著者の山田永氏は、古事記の研究者であって、アンパンマンのファンの49歳。だからこのような本が書けたのだろう。
きたきつねは、子供と何度かアンパンマンをみたことがあるので、ジャムおじさん、バタコさん、ばいきんまん、どきんちゃんくらいは知っているが、2300人以上の登場人物がいるなどということは知らない。
その登場人物が、古事記に登場する神々とリンクしているという発想は面白い。
アンパンマンの作者のやなせたかしさんは、1919年生まれだから、子供の時から日本神話に接していたのだから、アンパンマンの中に日本神話が自然に入り込んだのではないだろうかと想像している。やなせさんはクリスチャンらしいけれど、子供の頃にすり込まれた記憶は抜けないのだろう。
古事記の世界の入門書として、神話のシステムが理解できた。きたきつねは、古事記をまじめに読んだことがなかったのだけれど、ちょっと興味が出てきた。
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