生徒の要望で受験に特化した高校
昨夜からの雨が午前中まで残っていた。関東は雨だけでなく強い風が吹いていたようだ。
富山県の高岡南高校で三年生が履修科目が足りなくて全員卒業できなくなりそうだというニュースがある。なんともバカバカしい理由で、生徒の要望で受験に特化するため、社会科を一科目の選択にしてしまって、学習指導要領で求める必修の世界史と選択の一科目の合計二科目をクリアーできていないという。
受験に特化してどうするつもりだったのだろう。大学合格者数が多いことを売り物にするつもりだったのだろうか。高校が大学受験の予備校になってしまったということで、教育機関としての責任放棄している。
きたきつねのころは、選択科目などなかったし、受験科目もいまでは想像できなくらい多かった。大学も受験生を集めるために、受験科目を減らして、実際に専門教育が難しくなっている。医学部で、生物を、工学部で物理を履修していないなどという笑えないことも起こっているようだ。
高校は受験のために行くわけではない。大学もレベルを落としてまで学生を取る必要はないと思う。
高校が全入できるようになって、国民の知的水準が向上したかといえば、逆に低下してしまっているのではないか。センター試験を、高校卒業資格検定試験に変えて、高校卒業資格は国家認定にするくらいにすべきだろう。もちろん試験は全科目で、基準に達しない場合は卒業資格はもちろん認められないことにすれば、学習意欲のない生徒は高校に行かなくなるだろう。せめて高校くらいというのは、勉強したくてもできない時代の遺物だろう。
高校卒業資格検定試験の成績を入学試験に使えばいい。高度な教育を目的にする大学は、二段選抜をしてもいいだろう。
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