江戸と現代 0と10万キロカロリーの世界
石川英輔さんの江戸と現代 0と10万キロカロリーの世界をようやく読み終えた。おもしろかったのだけれど、時間が細切れにしかとれなくて、思ったよりも時間がかかってしまった。
石川英輔さんが、大江戸えねるぎー事情から始まったエネルギーに関する総まとめとなる感じになるのではないかと思う。
江戸時代はエネルギーをバイオマスなどに依存していたので、化石エネルギーの消費量は一人あたり0キロカロリーとして、昭和30年に1万キロカロリー、昭和40年で5万キロカロリー、そして現在は10万キロカロリーということをベースに、無駄を省いて昭和30年代の生活水準に戻ってもいいのではないかという内容だ。
現代の生活は無駄が非常に多いことは、今回の引っ越しで痛感した。大量の荷物を運んでみたけれど、本などは20年位前に読んでそれ以後全く目を通していないものが大量にあった。品物も思い出の品は別として、使いもしないものが大量にあって、引っ越し前に相当捨てたけれど、まだある。
単身生活の時は、ゴミが分別収集だったので、包装材を分けていたけれど、生ゴミよりも包装材の容量が多かったことを思い出した。
きたきつねも、かねがね昭和35年位の生活にすれば、持続可能な社会の実現は可能だと思っていたので、石川英輔さんの考え方には同感だ。
自給率が40%以下しかないのに、世界中から食料を輸入して、35%も食べ残しする社会は、世界的に見ても異常だとおもうけれど、多くの人は無感覚になっている。エネルギーについても同じで、こちらは90%近く輸入に頼っているのに危機感がない。
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