風力発電ブーム
波崎の海岸には風車が15基も並んでいる。反対側の千葉の山の上にも風車が並んでいるようだ。
太平洋のフェリーで北海道に向かうと、岩手から青森の海岸の丘の上に風車が沢山並んでいるので驚いたことがある。そういえば、飛島に行くときにも、山形の海岸に風車が並んでいた。
日本はいま風力発電ブームのようだ。
波崎では、風があるのだけれど、15基の風車の内、4基は動いていなかった。いつも不思議に思うのだけれど、色々なところで風車を見ると大体全部の風車が回っているところを見たことがない。何割かの風車は止まって反対の方向を向いていたりしている。
低風速では回らないし、風速がありすぎても止まってしまう。風車のと発電機をつなぐギアの注油も必要で、一年間で運転できる時間は、せいぜい30%から35%位ではないだろうか。
風まかせの風力発電は、風の変動の大きな日本では稼働率が悪く、発電する電力も変動が大きいから、風力発電の風車があまり多くなると、電力システムに悪い影響がでるような気がする。
バードストライクの問題もあるし、むやみやたらに風車を建てるべきではないと思うけれど、どうなんだろう。
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コメント
はじめまして、私は風力発電所の管理をしている者です。
私が管理している風車を例にとると、1年間のうち風車が運転(発電)している時間は70%です。風待ちで止まっている時間が26%、故障やメンテナンスで止まっている時間が4%というところです。
運転できる時間が30~35%という風車ももしかしたらあるかもしれませんが、そういうインチキな風車は引っこ抜いてやりたいですね。
投稿: 通りすがりですが | 2007/02/18 10:35
通りすがりですがさん
1年間で70%も発電できる場所というのはどこか知りたいものです。70%といえば、255日も回っているということで、時間にすれば6132時間ですよ。
風速2mくらいから回るようなチビの風車なら別ですが、5m以上でしか回らない、大型の風車が70%も発電できるというのは信じられません。
さらに定格で運転できる時間はどのくらいかも知りたいものです。
実際、上越市周辺の風車は、夏の間回っているのを見たことがないです。名立の風車の稼働率は20%程度となっています。
http://www.interq.or.jp/cgi/jjp.co.jp/special/huryoku.html
沖縄電力(?)からトラックバックがつきましたが、ディーゼル発電機と風車と蓄電池を組み合わせるシステムのようです。さらに、総容量の4%位が風力の分担だから、風車を使ってんだぞ!というポーズにしかならないような気がしました。
投稿: きたきつね | 2007/02/18 23:31