蓮田の悲劇
霞ヶ浦周辺はレンコンの大生産地で、土浦の木田余からかすみがうら市の戸崎の湖岸線には、蓮田が広がっている。
春先は、レンコンの植え付け作業が始まる頃で、施肥や畦塗りなどの作業が進んでいる。
バードウォッチングするときには、作業のじゃまにならないようにしているが、他所からきたバードウォッチャーの中には、無理に農道に入り込んで、農作業の邪魔になっているのを見ることがある。気をつけたいものだ。
農道は、狭く複雑になっているので、無理にはいると行き止まりや脱輪してで身動きがとれなくなることがある。
蓮田の作業は、泥田の中に腰まで浸かってするので、非常に重労働だ。機械化は他の農作業と違って進んでいないようだ。
レンコン作りも高齢化が進んでいて、若い人を見ることが少ない。
それでもほ場整備事業で、区画整理と用排水施設や農道の整備が進んでいる。この整備事業で、レンコンの芽をカモが食べる(?)ということで、防鳥網をかけることができるようにした。
この網は、カスミ網と違い目は大きいのだけれど、透明で見えにくく、そのため野鳥が網に引っかかってしまうことだ。網が柔らかいので、鳥がかかって、もがけばもがくほど、からみついてしまい、死んでしまう。
非常に沢山の鳥が犠牲になっていた。今回走った区間で、100羽近くの死体が下がっていた。野鳥の会茨城支部では、鳥の目に見えやすく、鳥が衝突してもからみつかない改良した網を開発して普及させようとしているけれど、まだ時間がかかるようだ。
きたきつねが、見ている間にもヒドリガモが犠牲になった。蓮田の真ん中で、私有地でもあるため、勝手に入って外すこともできなかった。
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