地下ダム
宮古島で忘れていけないのは、地下ダムだ。今回は時間が無くて、地下ダムの資料館に行くことができなかったけれど、日本で初めて地下にダムを造ったのが宮古島だ。
先島マージという粘土の上に珊瑚でできた琉球石灰岩が載っている構造の宮古島は、降った雨は地面にしみ込んでしまうし、また、標高差がほとんどない地形で、ダムを造ることが難しいということもあって、水不足が常態の島だった。
それで島の地下にダムを造ってしまったということになる。
地下ダムを見ることはできないけれど、地下水を給水している施設が所々にあるのを見ることができる。写真は、「農業用水 高千穂給水所」で、タンクを積んだ車で横付けして、コインを入れて給水できるようになっている。
水は貴重で、くみ上げるための電気も必要なので、農業用水といっても節水しているようだ。
サトウキビ畑には、スプリンクラーもあるけれど、無駄はしていないのだろう。
観光客は、宮古島の水事情を知らないから、自宅にいるように水を使うけれど、節水してほしいものだ。
それと、肥料を過剰にまいたり、下水を地面に流したりすると、地下水が汚染してしまうので注意が必要だ。
時間が無くなったので、レンタカーを返して飛行場に向かった。ターミナルビルの外観は、東南アジアの雰囲気。宮古空港で、ANAのボンバルディアDHC8が、高知空港で胴体着陸したニュースを見た。負傷者が出なかったようで、良かった。
飛行機に乗る前なので、ちょっと気分が悪いけれど、どんなことも起こる可能性はあるので、気にするまでもない。これまで、二百回以上飛行機に乗っているけれど、怖い目にあったのは、二度ほどしかないから、非常に安全な乗り物といえるだろう。
出発は遅れたけれど、那覇で東京行きに順調に乗り継ぐことができた。
折角、窓側の席になったのに、外は雲海が広がっていた。でも、雲も見ていると、色々な表情があって、飽きない。
愛知沖あたりから雲が切れ始めて、伊豆半島、富士山、大島が見えた。房総半島上空から木更津上空を通過して羽田空港に無事着陸した。
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