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2007/04/12

日本の食料自給率

3月末に農林水産省が「平成17年度食糧自給率レポート 我が国の食糧自給率」を発表した。冊子版の配布もしているようだ。

このレポートは、わかりやすくしようという努力の跡が見えて、政府の刊行物としては比較的わかりやすいのではないかと思う。レイアウトとかコピーは「もっと頑張りましょう」というレベルは、仕方がないか。

さて、日本の食糧自給率(カロリーベース)は、昭和36年に78%だったものが、昭和62年に50%を切ってしまい、現在は40%になっている。「なんだ4割も自給しているんじゃない」と安心してもらっては困る。

問題は、穀物自給率だ。穀物というのは、米、麦、ダイス、トウモロコシといった主食で、これがなければ困ることになる。穀物自給率は、昭和36年に75%もあったけれど、昭和44年に50%を割り込んで、現在では27%ということになる。

食糧自給率のからくりは、輸入した飼料を使って国内で飼育した家畜の生産も自給としているとこだ。だから、穀物自給率との差がでることになる。

だから、品目別に見ると、卵が94%、肉が54%、牛乳・乳製品68%と高率になっている。このような畜産物を国産としなければ、実際の食糧自給率は穀物のそれに近くなることだろう。

米は、ずっと100%以上だったけれど、10年ほど前から100%以下になり、現在は95%である。米の消費量が減っているので、95%と高率になってい るけれど、穀物の輸入が止まってしまって、小麦粉や肉が食べられなくなって米を食べることになると、自給率は一気に低下して、50%を切ることになる。単 純にいえば国民の半分は飢え死にということだ。もしそんなことがおきたときには、国民が平等に配分を受けることなどありえないので、2、3割の人しか生き 残れないだろう。

非常にタイトな食料の状況にあるということだ。貿易工業製品輸出のために、国民の命を差し出している形と考えてもいい。オーストラリアやアメリカとの自由貿易協定が締結されれば、国内農業は壊滅的な打撃を受けて、自給率は風前の灯火になることだろう。

いつも食糧自給率のデータを見るたびに背筋が寒くなってくる。きたきつねは人生の残りがかすかになってきているけれど、これから何十年も生きなければいけない人たちは本当に気の毒としかいいようがない。

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