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2007/04/02

日本の食料輸入がストップする日

財界展望社の「ZAITEN」4月号の「The Simulation 日本の食料輸入がストップする日」という記事は、きたきつねの日頃気になっているところにストライクの直球を投げ込んできた。

食料危機が顕在化する2027年の日本のシミュレーションのレポートということになっている。2007年に締結されたオーストラリアとのFATが引き金になり、2017年ころには、日本農業が壊滅的な打撃を受けて、食料生産ができなくなってしまう。中国とインドの経済成長と地球温暖化による異常気象の影響で、世界の穀物需給が逼迫し、市場価格が大暴騰する。

そして、各国が自国内の需給のために、食料輸出を減らし日本に食料が来なくなるという想定だ。決してこれは絵空事ではない。穀物の国際市場での流通量はそれほど多いわけではなく、これまでも気象災害が起これば国際相場は高騰している。

自動車や電化製品が使えなくても相当の日数、我慢できるけれど、食料は食べないというわけにいかない。飽食の限りを尽くして、食の安全・安心で自らの生存 条件を狭めていいる消費者も、一旦食料が無くなると判れば、農薬がかかっていようが、保存料や添加物が入っていても、先を争って奪い合うだろう。

命の源泉を他国に頼ることの危うさ、工業製品輸出のために自国の農業を切り捨てる政府と大企業、それより前に高齢化と後継者がいないために自壊しそうな農業ということを市民は知るべき時にきたのではないだろか。

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