メディア・バイアス
農と食に関して健筆を振るっている松永和紀さんの最新刊『メディア・バイアス あやしい健康情報とニセ科学』 が、光文社から先月発売になった。
昔、毎日新聞の記者だった松永さんが、過去を振り返り、反省を含めて、メディアによる情報の取捨選択のゆがみについて、非常にわかりやすく解説している。
「発掘!あるある大辞典II」の事件があった直後のグッドタイミングだけれど、それを狙ってということではないのは、読むと良くわかる。「メディア・バイアス」について実例をあげて、説明している。
メディアは、ミスリードや誤報があっても、訂正されることがほとんどないので、「メディア・バイアス」を意識して、自分でどう正しい情報を得るかにかかっているだろう。最後の「科学報道を見破る十カ条」にそのテクニックが示されている。
去年、松永さんの『「食品報道」のウソを見破る 食卓の安全学』について、このブログで書いたけれど、その内容も正確にかつわかりやすく書かれていたけれど、今回も全くブレがない。
この本「メディア・バイアス」を含め、松永さんの著書の参考文献リストが、Webサイト『WAKILAB』に掲載されている。
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