ドングリのエグ味
子供の頃、ドングリを囓ったことがあるけれど、とてもエグかった記憶がある。あのエグ味のあるドングリを、ネズミは集めて、冬の間食べているのが不思議だった。カケスやヤマガラもドングリをよく食べている。これは、エグ味を感じないのだろうと思っていた。
今日、面白い記事をみつけた。普通のエサを食べているアカネズミは、急にドングリを食べると体重の急な減少や死亡するらしい。ずっとドングリを食べていたアカネズミは、ドングリ食に切り替わっても、体重の減少や死亡が少なくなるということだ。
ドングリのタンニンは、ドングリ好きなアカネズミに毒だけれど、アカネズミは、ドングリを常食することで、ドングリのタンニンを無毒化できるようになるということだ。
ドングリを少しずつ食べることによって、唾液にタンニンに結合して安定化するタンパク質を分泌するようになり、さらにタンニンを分解できる腸内細菌が増えることで、タンニンを分解できるようになるらしい。
コアラなどもタンニンを沢山含むユウカリを食べているけれど、タンニンを無毒化するメカニズムがあるらしい。ドングリが好きな鳥も、やはりタンニンを無毒化できるのだろう。
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