林屋木久蔵の「あわびのし」
今日のNHKラジオの真打ち競演の落語は、林屋木久蔵の「あわびのし」だった。
イヤーとんでもないセコな噺で、頭が痛くなってしまった。口跡が悪いのは仕方がないにしても、どう聞いても同じ人が前を向いて話をしているようで、誰が誰だかわからない。できが悪いを大きく越えていた。こんな芸に拍手するお客もセコだ。というよりもフロアーディレクターが、手を回して拍手させているのだろうから、仕方がないか。
晩年の呂律が回らない志ん生師匠の「あわびのし」を覚えているけれど、名人は腐っても鯛。いい味だった。
林屋木久蔵は、今年の秋に息子に名前を譲って、林屋木久扇という名前に改名するらしい。でも、息子は名前負けして、更にセコにならなければいいと思う。
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