今度はマヨネーズ
キューピーが「6月1日出荷分から、17年振りにマヨネーズの値上げをすると」発表した。
ここにもバイオ燃料の影響が現れ始めた。食用油のナタネや大豆が、バイオエタノールやバイオディーゼルの需要が増えたために、価格が高騰しているのが原因のようだ。
きたきつね自身は、マヨネーズは食べないので、影響はないけれど、そんなことはいっていられない。
日本は、食料の大部分を輸入に依存していることを忘れてはいけない。食糧自給率は40%といわれているけれど、肉や卵を生産する家畜のエサはほとんどが輸入なので、国産の畜産物を自給から除くと、自給率は30%程度となる。
ということは、農産物の国際価格は直接食卓に影響を持つということだ。
トウモロコシや大豆の価格の影響は、すでに飼料価格の値上げという形で生産現場に影響が出始めていて、早晩店頭価格に影響が出始めることだろう。
トウモロコシでバイオエタノールを作ったり、なたねでバイオディーゼルを作ったりすることは、アメリカのように余剰穀物がある国では、痛くもかゆくもないけれど、その余剰穀物を頼りにしている国にとっては、死活問題だ。
石井吉徳東京大学名誉教授が「食べ物を車に奪われてよいのか」という報告を書いているとおりだ。
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