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2007/06/06

ガイアの夜明けの続き

アメリカのトウモロコシを使ったバイオエタノールについての続き。

アメリカは、もともと石油依存経済だったけれど、「ピークオイル」が現実のものとなってきたことから、石油依存経済からの脱却を図る方向に舵を取っていて、さらにGMやフォードに象徴されるように国内産業が国際競争力を失っていることを自覚している。そこのところは、テキサスのオイルマンのブッシュ大統領が一番良くわかっていることだから、その代り、穀物を戦略的に使う方向に戦略転換したということだ。

だから、アメリカとしては21 世紀の戦略商品は「穀物」という判断にたって、遺伝子組み換え技術を使って、農薬を使わずかつ不耕起で作ることのできるトウモロコシ、大豆、ナタネを開発することに研究開発を集中させてきた。

その結果、遺伝子組み換え作物による大量生産できるようになっている。さらに遺伝子組み換え品種と交配した新たな品種が数百種類育成されている。

このように穀物を大量に作る事を可能にしておいて、天候による豊凶だけでなく、市場の流通量をバイオエタノールで調節するという戦略を進めている。

これから地球の温暖化の進行、石油価格の高騰、人口の増加で、穀物価格は急上昇することになるから、アメリカはさらに強大になるということだろう。

日本は世界中に車を売りまくることをやめないし、自分勝手な中国は、ここにきて日本海でメタンハイドレートを大量に採掘して、さらに地球温暖化を加速するのだろう。カタストロフィーに向かってまっしぐらしか選択肢はないのだろうか。

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