「BDF」が登録商標だった
今日、面白いことが判った。バイオディーゼル燃料の略称としてごく普通の使われている「BDF」という語が、有限会社染谷商店が登録商標を取っていたということだ。話題になっていなかったのが不思議なくらいだけれど、ずいぶん以前に取られていたらしい。
何でも、最近Webサイトの中で「BDF」という語を使ったところに「登録商標だから使うな」と警告の電話をかけてきたらしい。
これは、「LOHAS」という用語が、株式会社トド・プレスと三井物産株式会社から登録商標が取られていたことで問題になったことを思い出した。今では、相当無知な人以外「LOHAS」ということばを使っていないだろう
有限会社染谷商店は、「BDF」の他に「VDF」も登録商標としていて、平成9年1月に取得している。対象は、液体燃料、気体燃料となっている。実際に、有限会社染谷商店は、商品名として「VDF」は使っているが、「BDF」は使っていない。
「BDF」を使っていないけれど、HP上では「BDF」と「VDF」が登録商標だとうたっているところが面白い。
「BDF」は、「Biomass diesel fuel」の略称で、普通名称のはずだから、商標権を主張することはできないと思うのだけれど、どのような形で商標権が認められたのかわからない。特許庁はよく調べなかったのではないだろうか。
登録商標だとしても、パッケージに「BDF」という名前を付けた商品を販売することができないだけで、非営利の個人や団体のサイトや論文などで使う分には、全く問題がないはずだ。でも、「BDF」が有名になればなるほど、有限会社染谷商店の宣伝をしていることになるのはバカバカしい。
それにしても、「BDF」を商品名として使っていないにもかかわらず、「BDF」という用語が普及してきたと見て、警告し始めるというのはどういうことだろう。中国では日本製品のブランド名の登録商標を勝手に取られて問題になっているが、それと同じくらい悪質だと思う。
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