風力発電と自然保護
今日、環境省から、「風力発電施設と自然環境保全に関する研究会」で議論してきた主な論点を整理したものを公表した。
基本的考え方として、地球温暖化対策としての風力発電導入の推進が重要としている一方で、自然環境保全との両立の必要性も求めるという形になっている。
風力発電施設よるバードストライクの問題について実態把握と、防止技術について検討が必要としていて、特に希少野生動植物の生息・生育地、鳥類の渡り経路等の科学的データを調査し、公表することが必要であるとしている。
これまでも天然記念物のオオワシ、オジロワシが風車に衝突していることから、より慎重な検討が必要だろう。
これまで経産省や産業界が要望していた国立公園などでの立地基準緩和については、開放すべきという意見と、、公園外での立地可能性の検討も含め、より慎重に扱うべきとの意見があったという、両論併記の形になっている。
自然公園における風力発電施設設置については、現在ある審査基準を適切に運用することと、審査手続きの統一化・明確化・迅速化が必要としている。現在審査基準のない都道府県立自然公園についても基準の設定が望ましいとされた。
風力発電施設の立地あたっては、事業者にも、早い段階から情報公開し、地元住民の理解を得るよう、地元住民の意見を重視した合意形成のプロセスを求めている。
その他、海外での調査、バードストライクの起こりにくい構造などの意見が記載されている。
今後、このような論点に沿って、具体的な検討が進むのだろうか。
きたきつねは、風力発電の不安定さを考えると、事業推進に懐疑的だから、闇雲にどこでも風力発電装置をたてて欲しくない。
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