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2007/09/29

星新一 一〇〇一話をつくった人

入院中に読んだ本で一番厚いのは、最相葉月の「星新一 一〇〇一話をつくった人」だ。入院前から読んでいて、結局退院直前に読み終わった。

570ページを越す厚いくて重い本なので、寝ながら読むのは無理だから、日中病棟の食堂で机に置いて読んでいた。

これは、最相葉月がショートショートの鉄人「星新一」の誕生と死までをまとめた伝記だ。星新一については、本人の書いたエッセイや「明治・父・アメリカ」、「人民は弱し 官吏は強し」である程度のことは知っていたけれど、このようにきちんと整理して、時代背景なども調べてあるとうれしい。

星新一が、東大の大学院で坂口謹一郎弟子だったということなど始めて知ることも多い。牛久駅の東口一帯の土地が星製薬の所有だったとか、ペルーに奈良県くらいの面積の土地を持っていたとか、なんだかスケールが違う話もでてくる。

若くして星製薬の社長を辞めた星新一は、やはりSF作家以外の道はなかったということが良くわかった。

日本のSF黎明期から、1970年代の隆盛期までの流れも良くわかるように整理されていて、多くの懐かしい作家の名前がでてくる。そうかあの時は、そんな話があったのかと目から鱗。

きたきつねは、小学校高学年の時に図書館にあったジュール・ヴェルヌの「海底二万リーグ」(たぶん偕成社判の那須辰造訳「海底二万マイル」だと思う)を読んでから、SFが好きになり、「地底旅行」、「宇宙号九十時間」などむさぼるように読んだものだ。

それ以来、SFファンになった。中学生頃からハイランなどのスペースオペラは好きになれず、フレデリック・ブラウンの生活感がありながら、ひねりのある短編が好きだった。

日本のSFも、星新一、小松左京、筒井康隆などなど多くの作家の本を読んでいた。昨年引越しの時に大事に取ってあった本が沢山出てきた。たぶん、星新一の文庫は全部持っていると思う。

だから、この本が出たのを知って直ぐに注文したけれど、忙しさにかまけて読み始めたものの、なかなか進まなかったけれど、入院が良いチャンスで、読了できたというわけだ。

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コメント

初めまして。
星新一の伝記は、買ったまま置いてあるので、近々読んでみたいと思います。
読書歴などを拝見すると、ほぼ同じ年代かと思います。
ショートショート以外では、「祖父小金井良清の日記」(タイトルはうろ覚えです)
と孤島漫画についての本(タイトル失念)が好きでした。

投稿: JIN | 2007/10/01 10:21

JINさん

初めまして。JINさんもベビーブーマーでしょうか。

是非読んでみてください。

「祖父・小金井良精の日記」もありましたね。お母さんが、小金井良精の娘の精さんです。

孤島漫画といえば「進化した猿たち」ですかね。

投稿: きたきつね | 2007/10/01 19:42

コメントが失敗したと思ってました。
ちゃんと登録されているのに今気付きました。

ベビーブーマーは、幅がありすぎてよくわからないですが、団塊の世代より少し後です。

>孤島漫画といえば「進化した猿たち」ですかね。
その通りです。助かりました。
全然思い出せなくて、、、

投稿: JIN | 2007/10/04 17:06

JINさん

済みません。物売りやエロサイトの宣伝の書き込みが多いので、チェックして掲載するようにしていますので、時間がかかっています。

ベビーブーマーは、昭和22年から24年生まれ(25年の早生まれ)を言うようです。

投稿: きたきつね | 2007/10/04 21:41

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