これから「どうしますか?わたしたちの主食」
昨日のNHKで、 日本の、これから「どうしますか?わたしたちの主食」をみたけれど、視聴者のアンケートは、スタジオよりも食糧の自由化反対、自給率の向上などへの支持が多かったのは嬉しいことだ。
スタジオで、商社マンや会社員と農業関係者の議論がかみ合わないところがあったけれど、それは食糧と工業製品の価値が等価ではないというところだと思う。
100円のお米と100円の鉛筆は、商品の価値では同じようだけれど、食糧は直接命につながるけれど、鉛筆はつながらない。食事を一週間我慢することと、自家用車を一週間我慢することは全く違うだろう。
昔から人は、自家用車、液晶テレビ、携帯などが無くても暮らして来ることができたけれど、食事をせずに生きられなかったはずだ。
五年先の世界さえどうなるか判らないのだから、飽食の現状が未来永劫続くという保証は全くないだろう。
国際的に食糧の貿易量は、余裕がないから、気象条件で食糧輸出国が不作になると、自国の国民を飢えさせてまで、食糧を輸出するお人好しはいない。
「食糧争奪―日本の食が世界から取り残される日」を読むと、日本が置かれている現状が良くわかるし、食糧自給率を低いままで放置しておけないという気持ちになる。
自給率が39%というけれど、国内の畜産物生産を加えての値で、畜産に使われる飼料は大部分が輸入のため、実態としては自給率は28%を下回っている。
スタジオの農家の方を見てもわかるように、日本農業は高齢者で維持されていて、高齢の農家がリタイアすると、食糧生産が滞ることになるから、なんとか農業就業する若い人々が出てきて欲しいところだ。
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