賢人会議で疲労した
品川のグランドプリンスホテル新高輪で開催された「環境・エネルギー課題解決のための賢人会議」を聞きに出かけた。
甘利経産相、ハットン英国ビジネス・企業・規制改革大臣の報告から始まったけれど、日本については本気なのかどうか分からなかった。
ノンフィクション作家の山根一眞氏が総合司会で、パチャウリIPCC議長をインドのインドに訪ねてインタビューしたビデをが流れた。消費文明を考え直して新たな文明に移行して、持続的社会を実現するというパチャウリ氏の認識は正しいと思った。
山根氏ほかの人は、人口が多く、発展著しい中国とインドを何とかしなければという考え方のようだ。決して、2億人の人口で世界のエネルギーの半分を消費するアメリカを何とかしようという発想はない。同じように、日本やEUもエネルギー消費量を中国やインドのレベルに下げようということも考えてはいない。
右上がりの成長神話は維持することが前提だ。だから、「持続的な発展」などというおかしな発想をするのだろう。持続するというのは、物質・エネルギーの消費をある一定レベルで押さえるということだから、現在のような右上がりの発展はありえない。パチャウリ氏のいうような、知的な発展はあり得るだろう。
後半の、東芝、ソニーの社長の講演も聴かない方が良かった。GEのボルシンガー氏の「ecomagination」に至っては、企業のイメージ戦略だけだった。
非常に疲れた。
帰りに通った品川駅は、行きに気がつかなかった駅中のショッピングモール「ecute」ができていた。面白い店舗だ。
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