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2008/01/02

ソイレント・グリーン

冬日で、霜柱が随分と長くのびていた。今日は初売りで、無印良品の福袋を買おうと行ってみたが、発売即完売だったようで、なにもなかった。

今晩見る夢が「初夢」だけれど、どんな夢を見ることだろう。でも、「一富士、二鷹、三茄子」そんなの関係ないか。

年末に、買っておいた『ソイレント・グリーン』のDVDを見た。この映画は、ローマクラブの報告書『成長の限界>成長の限界』がでた直後の1973年の作品で、オイルショックと食糧危機が起こった年ということで、非常に関心を持って見に行ったことを覚えている。

人口爆発で4000万人の市民が住む2022年のニューヨークが舞台で、温暖化のため気温が高く、環境破壊、食糧や資源が不足する市民の中で起こる殺人事件から始まるSFドラマだ。

当時、日本でも公害問題がクローズアップされて、映画の中でも自然環境が徹底的に破壊されて、わずかに残る自然の植物が小さなテントの中でしか見ることが できなくなっている。さらに、農業生産ができなくなって、食糧はソイレント社の生産する「ソイレントレッド」、「ソイレントイエロー」、「ソイレントグリー ン」というクラッカーが配給されていて、水も配給、電気も不足している社会になっている。

主人公は、殺人事件を担当する刑事で、彼が事件捜査していくうちに、被害者がソイレント社に関わっていることがわかってきて、最後に「ソイレントグリー ン」が、死体を原料に生産した藻類から作られていることを明らかにするが、殺されてしまい、闇の中に葬られてしまうという物語だ。

三十五年前に撮られた映画だから、ものすごくでかいゲーム機がでてきたりするのはご愛敬だけれど、燃料が無くなって自家用車が家になっていたりして、非常に良く考えた設定になっている。一度しか見ていないけれど、主要な場面は、ちゃんと覚えていた。それくらい印象深い映画だったということだ。

今の技術で、CGなどを駆使してリメイクするともっと迫力ある映画になったのだろう。

三十年以上前から、十年以内に現代文明が崩壊すると言い続けている『オオカミ老人』としては、SFといえど非常にいい未来予測の映画だと思う。

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